自社開発と受託開発の違いを理解して成功する新卒就活生の例

業界分析

「自社開発と受託開発、この2つはどう違うのか?」

就職活動中に「なぜ自社開発を選んだのか?」「なぜ受託開発を選んだのか?」と質問される事があります。これら2つの開発形態の違いを明確に説明出来なければ、面接官を納得させる事は難しく、あなた自身もなぜ自社開発?受託開発を選んだのか?納得する事も難しくなるでしょう。

また仮にその2つの開発形態の違いや業務内容の違いを理解出来ても、今度はその知識をどのようにアピールすれば面接官から評価されるのか?アピール内容についても考えなければなりません。

本記事では自社開発と受託開発の違いを詳しく解説し、就職活動を有利に進める為にどのように志望動機やキャリアビジョンをアピールすれば良いのか?その方法について現役の就活生とIT業界の先輩社会人による対話形式で具体的な方法を説明したいと思います。

自社開発と受託開発の違いの役割の違いについて

「先輩、現在、IT業界を志望しているのですが、面接でよく『なぜ自社開発?』『なぜ受託開発を志望してるの?』と質問されて、正直、どう答えれば良いのか分からずにいます。この自社開発と受託開発の違いについて十分に理解出来ていないせいで面接官との受け答えが出来ません。そこで先輩にこれら二つの開発形態の具体的な違いやそれぞれの業務内容について教えてください」

「IT業界でこれら2つの開発形態の違いを理解する為には、まずそれぞれの役割を把握する事が重要になってくる。これが理解出来ると各形態がどのような役割を果たし、どんなスキルが求められるのかが明確になってアピールすべき要素が見えてくる。だから基本的な業務内容について説明してみよう。

自社開発の役割について

まず自社開発について話そう。「自社開発」は主に「自社製品やサービスの設計、開発、運用」に携わる事を指す。

例えば日本の代表的な例として楽天が挙げられるね。楽天は自社でeコマースプラットフォームを開発し、それを運用・保守している。自社のビジネスモデルに最適なシステムを作る為に、独自の技術を持ったエンジニアを採用し、独自の製品やサービスを展開している。

その為、自社開発のエンジニアは企業のニーズを深く理解し、そのニーズに基づいて最適なツールやシステムを設計・開発・運用する事が求められる。例えば新しい機能を追加したい場合やユーザーのフィードバックを受けて改善を行う場合、直ぐに対応出来るのが強みだね。

受託開発の役割について

一方で「受託開発」は他社からの依頼に基づいてシステムやアプリケーションを開発する事を指す。

ここでは、クライアントの要求に応じてシステムを設計し、開発・納品する。日本の代表的な例としてはTISやNTTデータが挙げられるね。彼らは様々な業界のクライアントから依頼を受け、その要求に応じたシステムを作成している。

受託開発のエンジニアはクライアントのビジネスプロセスやニーズを理解し、それに基づいたシステムを設計・開発する事が求められる。例えばある企業が新しい顧客管理システムを導入したいと考えた時、受託開発チームはその要望をもとにシステム設計を行い、実際に開発して納品する。その後の運用サポートも行う事が多い」

「なるほど。自社開発と受託開発ではアプローチがかなり違うんですね」

「だから自社開発の場合、『特定のニーズに対し、最適なシステムを作り続ける』事に重きを置いているのに対し、受託開発はクライアントのニーズに応じて言われたシステムを提供する事に重きおいている。

要は例えばお前が金融系だけなど、特定の分野のシステムのみを作りたいと考えているのであれば、自社開発。

金融、医療、公共システムなど様々なシステムの開発に携わってみたいと思っているのであれば受託開発を目指してみると良いだろう」

自社開発と受託開発の求められるスキルと志望動機の違い

「先輩、つまり自社開発は自社の製品やサービスをゼロから作り上げ、受託開発はクライアントのニーズに応じてシステムを開発していく事は分かりました。ただそれで志望動機をどのように違いを出していけばよいのか分かりません。各業態をどのように志望動機を作ればよいでしょうか?

「分かり易く言うと自社開発では主システムを売れるようにしたいから、ITエンジニアはその質を上げていく事をしていかないといけない。一方、受託開発の場合、複数のクライアントを相手にしていかないといけないわけだから、複数の案件を抱えて成果を出していかないといけない。

自社開発で求められるスキルと志望動機の例

自社開発の場合、例えばサイボウズやメルカリのような企業は市場を読み取ってシステムをアップデートしていかないといけないから随時改良していかないといけない。

この環境下だと「同じ仕事ばっかり」「常に上から指示されるから疲れる」「トップの入れ替えによって仕事が嫌になった」など特定のカテゴリー下で、競争に負けないよう常に高い要求やスピードが求められ、そして上層部の質次第で仕事のクオリティも左右されて働く事になる。

だから自社開発で求められるスキルとして

  • 志望先のカテゴリーに関心がある
  • 随時、質の向上に勤しむスタンスがある
  • 上が変わってもうまく立ち回れる柔軟性がある

その為、志望動機としては

「私は学生時代、RPAスキルを磨いてきました。特にクラウドワークスで様々なクライアントに向けて業務効率系に関するシステムを開発してきた為、御社のような業務効率化のシステムに携わり、一貫して取り組んでいきたいと思います」

などRPAや業務効率化など特定のカテゴリーにこだわりがあり、様々な依頼人の対応し、そしてそのRPAや業務効率化系のIT企業で頑張っていきたい、という言い方が理に適ってくる。

受託開発で求められるスキルや志望動機の例

一方、受託開発では、例えばTIS株式会社やシステナのような企業は多様なクライアントからの案件を受託し、それぞれのニーズに応じたシステムを開発している。

更に自社開発と違ってパートナーIT企業と組んで開発を行う事が多いので、システム開発もしますが、一方で下請けの企業の管理や連携も必要になってくる。

この環境下だと例えば「金融や医療など専門知識を身につけないといけなくて追いついていけないし、知識が定着しない」「JavaやPythonなど様々なスキルをも求められるけど、一方で下流工程だとExcelでテストを行うだけで浮き沈みが激しい」「パートナー社員が退職代行使った。穴埋どうしよう」など様々な知識が求められたり、また人材管理も必要になってくる。

だから受託開発で求められるスキルとして

  • 金融や医療など様々な分野の知識が求められる
  • 人の出入りが激しいのでITスキルだけでなく、マネジメントスキルも必要
  • 自分の望まない業務も引き受けないといけない

要は受託開発系のIT企業で働くのであればプログラミングスキルの向上も大事だが、人の管理も重要になってきて、大規模グループのマネジメントスキルが求められる。おまけに場合によっては炎上案件を引き受けないといけない為、やりたくない仕事もこなす事も必要。

その為、志望動機としては

「複数のインターンシップを行い、開発とセキュリティと全く異なる事を学べて楽しかったです。そして1つ目のインターンシップでは深夜まで働いた事がありましたが、それでも楽しく行えたので、今後も様々な知識を学んで頑張っていきたいと思い、その時、一緒に頑張った人達とのやり取りも面白味を感じたので様々な分野と人と関わられる受託開発を志望しました」

と言って、複数の分野や様々な人と関われる事に魅力を感じていると言えれば良いだろう。

自社開発や受託開発のキャリアパスの違い

「先輩、就職活動で自社開発と受託開発の志望動機を差別化する方法は理解出来ました。しかし面接で『あなたの将来像は?』と質問された時、どう答えればいいのかがまだよく分かりません。自社開発と受託開発のキャリアパスについて面接官が納得する具体例を教えてください」

自社開発のキャリアプランのアピールの仕方

「俺個人として自社開発の強みとして自社システムを改善していき、更に売れるサービスにしていく事が課題としてあると思っている。

だからもしお前が自社開発のIT企業に就職する場合、既存サービスを改良し、そしてどのように改良して売れるようにしていきたいのか?説明していけばよいと思う。

例えば代表的な例としてLINEはもともとメッセージングアプリとしてスタートしたけれど、その後、LINE Payというフィンテックサービスを導入して、決済市場にも進出した。これによりSNSサービス以外に金融市場にまで開拓し、破壊的イノベーションを起こした。

だからもし自社開発の面接でキャリアプランについて言わないといけない場合、

「LINEのようにメッセージアプリからLINE Payのような新たなITサービスを見出し、破壊的イノベーションを作り上げるエンジニアに将来なってみたいです」

なんて言えれば良いね。

受託開発のキャリアプランのアピールの仕方

また受託開発の場合、今後、複数のプロジェクトを運用出来るようになる、または様々な業界で培った知識や経験を生かして複数の業界を巻き込んで新たなサービスを提案するようなキャリアプランをしていった方が良い。

一例としてNTTデータの場合、金融業界で培った知識や経験を生かして、新しく働く事になった医療業界では銀行と協力してフィンテック技術を活用した新しいサービスを開発している。具体的には銀行が提供する個人向けの健康管理アプリを開発し、医療データと金融データを連携させる事でユーザーに対して健康に関するアドバイスや経済的なサポートを提供している。

だからもし受託開発の面接でキャリアプランについて聞かれた場合、

御社で様々な業界でシステム構築を行い、その経験を生かして異なる業界で様々なサービスを展開出来るエンジニアになりたいです。例えばNTTデータのように金融の経験を生かして医療業界に医療データと金融データを連携させ、健康や経済に関するサポートが出来るサービス開発が実現出来るような人になりたいです

なんて言えれば良いだろうね

新卒就活生が知るべき自社開発や受託開発をするIT企業の違いとは?

「先輩、おかげさまで自社開発と受託開発の違いからどのように企業研究や面接準備の際にどう進めればいいかが見えてきました。ただ次に考えるべきなのはどのIT企業を志望するべきか?と言う点です。正直、ブラック企業や就職詐欺の話が多く聞くので悪質なIT企業に騙されず、優良企業に就職する為にはどうすれば良いのか知りたいです」

自社開発の優良企業の特徴として開発した商品に対し、市場のニーズが高い、どんなシステムを作るのか?正しい判断を下せる経営層になっているか?自社製品を今後市場のニーズに応えるシステムを作り続けられるのか?という事になる。

そして受託開発の場合、これは自社開発とは違い、依頼主は社長とかではなくクライアントになるから、クライアントの質や結びつきによって優良企業かどうか変わってくる。

だからこの手の優良企業を判断する方法としてやはり面接で志望先の開発はどのように行っているのか確認しながら判断した方が良い。

事実、自社開発や受託開発はSESとは違い責任が大きい業務と言え、開発のポテンシャルがモノを言う。だから面接で確認するのであれば、入社までの研修はどんなモノか?社員同士の助け合いは出来ているのか?どのように社員を評価しているのか?などを聞いた方が良い。

悪いIT企業の特徴としてモノにならない研修、社員同士助け合わず責任の押し付け合い、そして年功序列など年齢で評価されるなどが垣間見えるから、面接でその手の事を詳しく聞いて優良企業かどうか判断した方が良いだろう」

「なるほど理屈は分かるのですが、ただ結局、ぶっつけ本番でその場で判断しないといけないって事ですよね。本当なら話を聞いてネットで調べて、そして判断するのが理想なのですが、優良企業の判断は面接で判断出来るように頑張れ?って事でしょうか?」

「まぁ、それだけ判断材料が難しいのだが、1つの方法としてエージェントサービスを使ってみるのも良いと思う。

エージェントサービスを通じて聞かれる質問や既にある疑問を事前に確認する

例えばレバテックルーキーの場合、エージェントサービスは就活生の要望に基づいて志望先を選定するのだが、普通に就活するのと違って、志望先がまだ採用する意向があるのか?また書類選考通過後、その就活生のどの部分に関心があったのか?事前確認してくれる。

お前は知らないと思うが、リクナビなどで求人票が出ているからと言って、自分に採用される余地があると思ってはいけない。なぜなら新卒は同じ時期で行っている関係で既に採用枠が埋まっているにもかかわらず求人票を非表示にせずに事がある。

つまりもう採用するつもりがないのに採用を続ける企業もあるから、エージェントが書類選考を行う前に採用の余地があるかどうか確認し、無駄な選考を避けれるメリットがある。

そして更に書類選考が通ればエージェントは面接前にその企業とコンタクトを取ってくれる。どういう意味かと言うと、例えば面接前に就活生に関して興味のある部分はどこかと面接官に確認して、アピール内容を絞り込む助言を得たりして、事前に調べておきたい情報を得る事が出来る。

だから研修制度、社員間のコミュニケーションの取り方、ならびに評価制度などを面接前に聞く事が出来るから、エージェントサービスを使う事で優良な自社開発、または受託開発の優良企業なのか調べてから面接を受けられるから、使ってみるのも良い。

エージェントサービスは志望先の実際の給与を教えてくれる

またエージェントサービスを更にうまく使うコツとして、求人票に掲載されていない正しい志望先の給与を確認する事が出来る。

どういう意味なのか分からないかもしれないが、例えば以下のような求人票の違いがある。

A社の給料表示:

求人情報源 表示された給与
某求人サイト 月給20万 ボーナスあり
就活エージェント 年収250万

B社の給料表示:

求人情報源 表示された給与
某求人サイト 月給20万 ボーナスあり
就活エージェント 年収400万

このように求人票では同じ月給20万と書かれていても、エージェント経由だと年収換算で給与の数字が表示されるから実際に受け取れる年収が250万なのか400万なのかが分かる

だから就活では本当の給料を誤魔化すIT企業もあるから、この手の正しい給料を載せているサービスを利用して、どちらの企業の給料が高いのか確認しながら志望先を決めるのも良い。

ただエージェントサービスのデメリットは大手企業を志望する事が出来ない点だ。

新卒の1つのメリットは転職で応募する事が出来ない大手企業に応募出来る点。なのにそれを捨ててエージェントサービスを利用する事は中小のIT企業を始めから応募するようなモノで、このようなエージェントサービスを利用するのであれば、大手を諦め、中堅の良質なIT企業に入りたい場合に使用すると良いだろう」

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