ServiceNow CTA(Certified Technical Architect)の試験情報を調べると、「旧来の口頭プレゼンテーション」「常に70%が合格点」「10領域・50問」といった異なる世代の説明が混ざって出てきます。2026年に学習計画を立てるなら、過去の体験談を現在の試験仕様として読まず、現行の公式CTA Exam Blueprintを基準に切り分ける必要があります。
2025年11月更新の公式Blueprintでは、現在のCTA試験は47問を90分で解く形式です。出題範囲は9領域で、単一選択と複数選択があります。この記事では、数字を並べるだけでなく、9領域をどの順で診断し、無料の独自演習をどう使えばよいかまで学習手順として整理します。
先に結論
- 現行形式は47問・90分で、1問あたりの単純平均は約115秒です。
- 9領域のうち、CMDB and CSDM、Testing Leading Practices、Security Architecture、Platform Data and Integrationsが各15%です。
- 公式のcut scoreは非公開です。「70%なら必ず合格」と固定しません。
- 結果は試験直後に条件付きの合否として示されます。領域別割合は診断用で、平均して合否を再計算するものではありません。
- 当サイトのCTA演習は非公式の独自問題です。公式問題の再現ではなく、設計判断の根拠を説明できるかの確認に使います。
CTA試験は47問・90分の選択式
| 確認項目 | 現行の公式案内 | 準備で変えること |
|---|---|---|
| 問題数 | 47問 | 一問ずつ調べず、最後まで通す練習を入れる |
| 制限時間 | 90分 | 単純平均約115秒。長いシナリオに時間を固定しすぎない |
| 問題形式 | 単一選択と複数選択 | 複数選択では設問に示された選択数を先に確認する |
| 部分点 | なし | 複数選択は正しい組み合わせをすべて選ぶ |
| 受験方法 | PearsonテストセンターまたはOnVUE | 本人確認・端末・部屋の条件を予約前に確認する |
| 結果 | 試験直後に条件付きの合否 | 正式な記録と領域別診断は案内に従って確認する |
90分を47で割ると約115秒ですが、全問を同じ時間で解くという意味ではありません。短い知識確認で時間を残し、要件、制約、リスク、運用責任が入ったシナリオへ配分します。最初から完璧な設計案を作るのではなく、設問が求める最も適切な次の判断へ絞る読み方が必要です。
複数選択では、選ぶ個数が設問に示されます。部分点がないため、「確実な候補だけ選び、残りを空ける」という受け方はできません。練習時から、正しい案だけでなく、残りの候補が制約に合わない理由まで一文で説明します。
公式確認先:Certified Technical Architect Exam Blueprint(KB0012670)。2026年7月31日に、更新日、47問、90分、問題形式、9領域、結果説明を確認しました。
現行Blueprintの9領域と出題比率
CTAでは、単一製品の設定手順より、複数の要件と制約を横断した設計判断が中心です。比率は「暗記時間の配分」ではなく、演習後にどの領域の根拠が弱いかを見直すために使います。
| 公式領域 | 比率 | 判断で確認するもの |
|---|---|---|
| CMDB and CSDM | 15% | CIの責任範囲、サービスモデル、品質、識別と更新元 |
| Technical Governance | 6% | 意思決定権、標準、例外、レビュー、設計記録 |
| Testing Leading Practices | 15% | テスト層、回帰、ATF、性能、受入条件 |
| Go-Live Preparation | 6% | 移行判定、切り戻し、支援体制、安定化 |
| Security Architecture | 15% | 最小権限、データ保護、責任分界、監査性 |
| Data Strategies | 11% | 所有権、保持、移行、品質、ライフサイクル |
| Current and To-Be Architecture | 9% | 現状制約、目標像、ギャップ、段階的移行 |
| Platform Data and Integrations | 15% | 統合方式、データ量、同期性、認証、障害時設計 |
| Release and Instance Strategy | 8% | インスタンス構成、リリース、移送、アップグレード |
15%の4領域だけで60%を占めますが、残りを捨てる設計は危険です。Technical GovernanceとGo-Live Preparationは各6%でも、他領域の設計を「誰が承認するか」「どう本番へ安全に移すか」へ結び付けます。Current and To-Be Architectureも、個別機能の正しさをロードマップへ変える役割があります。
cut scoreは公開されていません
公式Blueprintでは、正答数を事前設定されたcut scoreと比較すると説明されています。一方で、cut scoreは公開されていません。また、同じ70%が常に使われるとは限らないことも示されています。そのため、第三者の「70%で合格」という数字を公式基準として扱いません。
点数を使ってよい場面
同じ条件で演習し、前回より弱点が減ったかを見るときです。領域別の誤答数、根拠を説明できなかった数、時間超過の数を記録します。
点数を使ってはいけない場面
非公式模試の70%を本番合格の保証にしたり、領域別割合を単純平均して公式合否を再現したりする場面です。
試験後の領域別情報は、自分の弱点を知るための診断です。高い領域と低い領域を平均して「本当は合格だった」と計算するものではありません。次の学習では、比率が低かった領域の問題だけを覚え直すのではなく、要件から設計判断へ至る途中の根拠を補います。
CTAらしい設問は「製品名当て」ではなく制約の優先順位を問う
CTA向けの問題は、用語を知っているだけでは足りません。同じ要件でも、データ所在地、可用性、復旧時間、所有者、既存システム、セキュリティ、運用能力によって適切な案が変わります。設問を読むときは次の順に情報を抜き出します。
- 達成したい結果:業務上、何を改善・保護・移行するのか。
- 変更できない制約:法規、所在地、停止時間、既存契約、組織能力は何か。
- 品質属性:性能、可用性、回復性、監査性、保守性のどれが優先か。
- 責任者:データ、統合、セキュリティ、リリースの意思決定者は誰か。
- 次の成果物:ADR、現状・目標アーキテクチャ、テスト戦略、移行計画の何が先か。
独自の理解確認例(公式問題の転載ではありません)
複数地域へ展開する計画で、データ所在地の規制と、停止できないオンプレミス連携が判明しました。製品機能の詳細設計へ入る前に優先すべきものを2つ選ぶとします。
- すべての個別IntegrationHub Actionを先に実装する
- 地域別の非機能要件とデータ境界を合意する
- 現状と目標の統合経路・責任分界を可視化する
- 本番の全ユーザーへ管理者権限を付与して検証を早める
判断:優先するのは「地域別の非機能要件とデータ境界」と「現状と目標の統合経路・責任分界」です。実装を始める前に、変えられない制約とTo-Beへの経路を確定します。全Actionの先行実装は手戻りを増やし、管理者権限の一括付与は最小権限に反します。
受験前に確認する資格・経験・ArchX
CTAは、試験だけを単独購入して完了する一般的なMainline資格と同じ運用ではありません。現行のCTA Program案内では、ServiceNow実装のSMEとして3年以上の経験を持ち、ビジネス要件をプラットフォーム能力へ変換できる人が対象として示されています。
資格面では、有効なCSA、CAD、任意のCISを2つ保有することが公式プログラムの前提として案内されています。さらに2026年はArchXがCTAへの必須経路に組み込まれています。年度、コホート、保有資格の有効状態で条件が変わり得るため、古い受験記録だけで判断しないでください。
「試験要件」と「学習推奨」を分ける
CSA、CAD、2つのCIS、ArchX、CTA Programの条件は公式プログラムへの参加・修了経路の話です。一方、当サイトの無料演習を始めるだけなら資格保有は不要です。ただし、演習で点を取れても公式要件を満たしたことにはなりません。
公式確認先:CTA Program Candidate Selection and Registration(KB0012264)、Architecture Excellence(ArchX、KB0012512)。年度ごとの募集条件はCTA Program Schedule(KB0012309)で確認してください。
Pearson予約と90日ルールで直前に慌てない
公式Blueprintでは、試験の支払い後、90日以内に予約して受験を完了するよう案内されています。受験方法はPearsonのテストセンターとOnVUEです。オンライン受験を選ぶ場合は、カメラ、マイク、ネットワーク、本人確認書類、机の周囲、使用言語などの条件を事前に確認します。
CTA Programの費用と、試験予約の表示を混同しないことも重要です。ServiceNowのLearning Creditsガイドでは、CTA Programが7,000 Learning Credits、ArchXが2,500 Learning Creditsと掲載されていますが、これは年度・地域・契約条件を含むプログラム料金の確認材料です。請求額や利用できるクレジットは、会社契約と登録画面の最新表示で確定してください。
公式確認先:Pearson VUE FAQ(KB0013209)、ServiceNow Learning Credits Guide。価格・日程・本人確認条件は変更され得るため、決済前に再確認してください。
9領域を4段階で学ぶ
最初に47問形式で診断する
最初から用語215問を順番に解くのではなく、現行47問形式の演習を一度通し、9領域のどこで理由が言えないかを確認します。正答率だけでなく、時間超過と「二択まで絞ったが決め手がなかった問題」を記録します。
設計判断のシナリオへ戻る
弱点領域ごとに、要件、制約、選択肢、トレードオフを一枚のADRへまとめます。CMDBならサービスモデルとデータ責任、Integrationなら同期性と障害時処理、Securityなら最小権限と監査性、Releaseなら移送・検証・切り戻しを対にして書きます。
PDIは機能の事実確認に使う
PDIで確認できるのは、テーブル、ACL、Flow、REST Message、ATF、Update Setなど製品機能の挙動です。試験時間、cut score、応募条件はPDI画面では証明できません。本記事でPDIのスクリーンショットを試験仕様の根拠に使わず、公式Blueprintへ直接リンクしているのはこのためです。
最後に90分で再診断する
最後は調べ物を止め、47問を90分で通します。合格予測ではなく、9領域すべてで「なぜ他案より適切か」を短く説明できるかを見ます。間違えた問題は正答だけ覚えず、制約を一つ変えたときに結論が変わるかまで確認します。
古いCTA情報を見分けるチェックリスト
- 47問・90分・9領域という現行Blueprintと一致しているか。
- 旧来の口頭プレゼンテーションやケーススタディを、現在の選択式試験と混同していないか。
- 70%を公開済みの固定cut scoreと断定していないか。
- ArchX必須化前の参加条件を、2026年にもそのまま適用していないか。
- 公式問題、過去問、dumpsをうたう非公式素材へ誘導していないか。
- 記事の確認日と公式KB番号が示されているか。
体験談は、学習時間や準備の工夫を知る材料として価値があります。ただし制度説明は、体験者が受けた年の仕様です。現在の問題数、領域、応募条件、日程、価格は、必ず現行の公式ページへ戻して確認します。
よくある質問
CTA試験は何問・何分ですか
2025年11月更新の公式Blueprintでは47問・90分です。単一選択と複数選択があり、複数選択は選ぶ個数が示され、部分点はありません。
CTAの合格点は70%ですか
公式のcut scoreは公開されておらず、常に70%とは限りません。非公式模試の点数は、領域別の弱点を探す学習指標として扱います。
日本からオンライン受験できますか
公式BlueprintではPearsonテストセンターまたはOnVUEが案内されています。オンライン監督試験の利用可否と本人確認・端末・部屋の条件は、予約時点のPearson案内で確認してください。
CTAを受ける前に必要な資格は何ですか
現行CTA Programの案内では、有効なCSA、CAD、任意のCISを2つ、3年以上のServiceNow実装経験などが示されています。2026年はArchXも必須経路です。資格の有効状態と当該年度の募集条件を公式ページで確認してください。
無料演習は本試験の過去問ですか
違います。当サイトが独自に作成した非公式教材で、ServiceNow社・公式試験とは無関係です。公式問題の転載や合格保証ではなく、要件・制約・トレードオフから設計判断を説明するための演習です。
関連ページと確認先
- ServiceNow CTA資格対策ハブ
- CTA無料模試・設計判断演習
- CTAとは何か・取得までのロードマップ
- 公式CTA Exam Blueprint(KB0012670)
- 公式CTA Program Candidate Selection and Registration
- 公式Architecture Excellence(ArchX)
本記事は、2026年7月31日に確認した公式情報をもとにした非公式の独立解説です。CTAの試験仕様は、過去の経験談を寄せ集めるより、現行Blueprintの47問・90分・9領域へいったん戻す方が早く整理できます。そのうえで、公式条件は公式ページ、製品の挙動はPDI、設計判断はシナリオ演習というように、証拠の置き場所を分けて学習してください。

